365日映画らいふ

洋画を中心に映画レビューを書いていきます

パンズ・ラビリンスのレビュー

こんにちは、みなさんいかがお過ごしでしょうか、

 

私は今実家の新潟に帰省していますが、雪が凄すぎてやばいです笑

 

寒いですがやはり実家は落ち着きますね

 

 

 

さて今回ご紹介する映画は個人的にとても衝撃を受けた映画です。

ジャンルはファンタジーにしましたが、戦争色の強い映画です。



タイトルはパンズ・ラビリンス

 

アカデミー賞3部門受賞

メキシコ、スペイン、アメリカの共同制作映画です。

 

〜あらすじ〜

主人公である少女オフェリア(イバナ・バケロ)はスペインの内戦で父親を亡くし、母親のカルメンアリアドナ・ヒル)と共に過ごしていた。

カルメンは政府軍の大尉であるヴィダル(セルジ・ロペス)と再婚し、彼との子供を身ごもっていた。

彼らは政府軍の砦で生活していたのだが、ヴィダルは生まれてくる自分の子ばかりを気にし、オフェリアのことを邪険に扱った。

母親であるカルメンはお腹の子が大きくなるにつれて容態が悪くなっていく。

そんな暗い生活の中、オフェリアの前にパンという森の迷宮の番人が現れます。

パンは、「オフェリアは地底の王国の姫である」と告げます

ただし、姫になるには3つの試練を受けなければならなかったのです

オフェリアはその3つの試練を受けることを決心します。

しかし現実においても、おとぎの国の世界でも彼女の前にはいくつもの困難が立ちはだかるのです…。


 

〜感想〜

ファンタジーと言いましたが、残酷な描写が多いです。

拷問シーンなども出てきて、かなり痛いです

PG12指定ついてます


ダークファンタジーですね。


主人公は試練をクリアするために現実の世界と幻想の世界を行き来します。

部屋の壁に魔法のチョークで扉を描くとそこから向こうの世界に行けるなど、ワクワク感のある設定があります。

なんだか楽しそうですね…




いえいえ、ファンタジーといえど、まず出て来るキャラクターがみんな気持ち悪いんです笑

ひとことで言うと不気味

あんなのに話しかけられたら気を失うレベルですよ!



でもね、オフェリアは喜んで彼の言うことに従うんです。

おとぎの国にいることが彼女の中ではひとつの生き甲斐になっていたのでしょうね。

現実の世界では頼れる人は誰もいませんから。


ただ極悪大尉であるヴィダルは彼女の行動がおかしいと勘付くんですね〜

こいつが厄介で、残酷で、ほんとに恨めしくなりました。

こいつの存在もオフェリアにとっての試練と言えるでしょう



現実があまりにもひどいために、

おとぎの国にいる時のオフェリアは生き生きしているんですよ

それがまたなんともせつないですね。


どうして人は争うんでしょう…ってほんとに思います…




ラストはですねぇ…とんでもなく衝撃的でした

こんなことがあっていいの?

何とも言えない気持ちになり、たくさん涙を流しました


彼女の見ていたおとぎの国の世界が本物なのかどうかで

この映画がハッピーエンドなのかバッドエンドなのかが決まる気がします。


すべてがオフェリアの空想の世界であったら悲しすぎますね

まぁそこは白黒はっきりつけるべきではないですね。



 

決してかわいいキャラクターがでてくる愉快なファンタジー映画ではないです。

終始暗いです

戦争という暗い現実とファンタジーが融合したダークファンタジーの傑作だと思います。


希望のない現実の中でオフェリアはどのように生きていくのか、

すべての試練をクリアし、彼女は幸せになることができるのでしょうか、


気になる方はぜひチェックしてみてください。

 

読んでいただきありがとうございます!